おすすめ中国映画 その2◇1978年、冬。《原題:西干道》◇ヒロインの沈佳妮は朱亜文の妻

冬の村 中国映画
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この記事を読むとわかること
  • 映画『1978年、冬。』の作品情報とキャスト
  • 見どころとあらすじ・感想
  • 中国映画『1978年、冬。』がおすすめな理由

(注意)2024年11月現在、『1978年、冬。』はU-NEXTの配信は終了しています。2023年の配信があった時に書いた文章であること、ご了承ください。

中国語の作品をたくさん配信するU-NEXT。どれを見ようか迷っている人も多いと思います。

ドラマは話数が多いので気合が必要ですが、映画なら2時間弱で見れるので、らーじゃおはスキマ時間に中国映画を見ています。

速度を変えれば、さらに時短できるから お手軽なのよね

そこで「何を見ようか迷っている」「忙しくてドラマを見る時間がない」あなたのために

2023年、U-NEXTで配信中の中国映画 おすすめ作品 を紹介します。今回、紹介するのは……

1978年、冬。』《原題:西干道》 

この映画のヒロインの沈佳妮(シェン・チアニー)さんは、朱亜文(ジュー・ヤーウェンさんの奥様です。

『大明皇妃』で朱瞻基を演じた朱亜文さんは自身のWeiboに度々、沈佳妮さんの写真や感謝の言葉をあげています。

朱亜文さんに愛される沈佳妮さんってどんな人なの!?

興味を持ったきっかけは不純ですが、『1978年、冬。』のポスターの雰囲気が好きで、ずっと気になっていました。

赤いほっぺの小学生の男の子が印象的!

今回『黄金時代』と一緒に『1978年、冬。』もU-NEXTで配信されていたので、作品情報やキャスト、配信状況を紹介します。あらすじ・感想と共に、おすすめ理由も書いていますので読んでくださいね。

(注意)2024年11月現在、『1978年、冬。』はU-NEXTでの配信は終了しています。

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おすすめ中国映画 はこちら

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1978年、冬。◇作品情報と評価

レンガの塀

タイトル:1978年、冬。《原題:西干道》英文題:THE WESTERN TRUNK LINE

公開:2008年6月公開(中国) 2007年の東京国際映画祭で先行公開

監督:李継賢

主演:沈佳妮 李杰 張登峰 趙海燕 楊新平

1978年、冬。◇評価

豆瓣排行榜:263人が評価 7.3(10点満点中

Amazon Prime:18人が評価 4.0(5点満点中)2023年配信時の評価

U-NEXT:☆☆☆☆(☆5つで満点)2023年配信時の評価

第20回 東京国際映画祭 コンペティション部門 審査員特別賞

評価は良いと思いますが、人数が少ないですね。ニッチな映画にありがちな傾向かもしれません。

1978年、冬。◇あらすじと見どころ

見た人の評価は高い『1978年、冬。』あらすじと見どころをネタバレしないように紹介します。

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1978年、冬。◇あらすじ

改革開放政策が始まったばかりの中国。西幹道とよばれる鉄道沿いの小さな町に住む兄弟がいた。

兄・四平(スーピン)は外国のラジオに夢中で真面目に働かず、母親に叱られてばかりだ。弟・方頭(ファントウ)は物静かで絵を描くことが好きな少年。2人は北京から来た少女・雪雁(シュエイェン)の踊りを見て、彼女に心ひかれるようになる。

1978年、冬。◇見どころ

① 映像が美しい

中国の北方(山西省永治市での撮影が多かったとされている)の寒々しい景色が郷愁をさそいます。質素な生活と室内の暗さが、ミニマムで美しいです。

② 沈佳妮(シェン・チアニー)さんが綺麗

8頭身で、バレエでもやっているのかな?と思う姿勢の良さが印象的です。地味な服を着ていても、ノーメイクでも隠しきれない美しさは、暗く寒い世界に現れた月や星のようで、四平と方頭が心奪われるのもわかります。

1978年、冬。◇登場人物:キャスト

主要キャスト3人を紹介します。他に、軍医のお父さんと声大きめのお母さんがいます。

雪雁(シュエイェン):沈佳妮(シェン・チアニー)

北京からやってきた少女。踊りが得意で二胡を大切にしている。文芸員(劇団員)になることを夢見ている。

三つ編みの少女
出典:株式会社ワコー 1978年、冬 https://wako-movie.jp/1978fuyu/

雪雁(シュエイェン)を演じる沈佳妮(シェン・チアニー)さんは、幼いころから新体操を本格的に練習していました。全国大会の団体演技で3位になったこともあります。

なるほど立ち姿が美しいわけだ

新体操選手を引退後、中央戯劇院の表演系のすすみ、映画《第三种温暖》《平淡生活》 《向天真女孩投降》 《爱在苍茫大地》 《爱是一颗幸福的子弹》などに主演・出演しています。日本で公開されている『 昭王~大秦帝国の夜明け』《原題:大秦帝国之崛起》では白起の妻・趙曼を演じました。

夫の朱亜文さんとは《爱在苍茫大地》 での共演がきっかけで、交際・結婚。現在、2人の女の子のママでもあります。

方頭(ファントウ):張登峰(チャン・トンファン)

西幹道小学校に通う11歳の少年。休み時間はひとりで絵を描いていることが多い。

少年
出典:株式会社ワコー 1978年、冬 https://wako-movie.jp/1978fuyu/

方頭(ファントウ)を演じている張登峰(チャン・トンファン)さんは、当時 山西省永治市準海小学校の生徒でした。2000人の子ども達の中から選ばれた張登峰さんは、未経験にもかかわらず素晴らしい演技を見せてくれています。監督が張登峰さんを選んだ理由はその“澄んだ眼差し”でした。方頭の後ろ姿やわずかな表情の変化に心が動かされるのは、あの真っ直ぐな眼差しあってこそだと、選考理由に納得しました。

1978年、冬。』以外の出演作品は無いようです。もう20代後半くらいの年齢になられているのでしょうね。

李四平(リースーピン):李杰(リー・チエ)

ラジオから流れる外国の音楽に夢中になる18歳の青年。工場の仕事は休みがちだ。踊りの上手な雪雁が偶然、向かいの家に引っ越してきたことから、四平の生活は少しずつ変わっていく。

帽子をがぶった青年
出典:株式会社ワコー 1978年、冬 https://wako-movie.jp/1978fuyu/

恋愛も生き方も不器用な四平を瑞々しく演じた李杰(リー・チエ)さん。《雾柳镇》 《三峡纤夫》 《大酒商》《映山紅》などに出演し、俳優だけではなく監督としても活躍しています。

日本で公開されているのは『1978年、冬。』だけのようです。もっとほかの作品も見てみたいですね!

土生土长 tǔ shēng tǔ zhǎng:【成語】生まれも育ちも 生え抜きの

李杰さん演じる四平を形容する時にメディアで使われていた成語です。

土生土长的四平 (生まれも育ちも西幹道の四平)

都会の北京から来た雪雁との対比が感じられる表現ですね!

1 978年、冬。◇視聴方法

1978年、冬。』の視聴方法を紹介します。

2024年11月現在、『1978年、冬。』Huluで見ることができます。(U-NEXTでの配信は終了しています。)中国の動画配信サービスのYOUKUとTencentはVIP会員は視聴できる状況になっていますが、中国国外は地域制限がかかる可能性があり、日本から視聴できるかは不明です。

(字) 1978年、冬。 | Hulu(フールー)
1978年、冬。を今すぐお楽しみいただけます。(字) 1978年、冬。 文化大革命の大混乱が終りを告げた、1978年の冬。中国北部の小さな町、西幹道に住む兄弟の前に北京からひとりの少女が舞い降りた。凍てつく灰色の風景のなかに、突如として鮮や...

以下、〇は該当あり、ーは該当なし を意味します。

備考欄に注意事項がある場合は確認してください。

配信会社見放題レンタル(¥)音声字幕備考
U-NEXT
Amazon
Prime
Netflix
music.jp
Hulu\1026/月
FOD
Lemino
RakutenTV
iQIYI
YOUKU有料VIP会員
Tencent中/英有料VIP会員

YOUKU、Tencentは地域制限がかかる可能性があります。

2024年11月の情報です。詳細は各サイトでご確認ください。

感想と おすすめする理由

悲しみを抱えて、人は生きていくのだ。

見終わった後、そう思いました。

前半は よくわからないまま物語が進行し、「豊かになった中国の過去へのノスタルジー映画?」という思いが頭をよぎりました。しかし、後半は驚きの展開と残酷な結果に呆然としたまま映画は終了します。

内容は、雪雁の孤独と、四平の突然のモラトリアム強制終了 ですが、「最後まで見ても、感想がまとまらない」そんな映画です。心に何かがひっかかっているけれど、それが何かわかりません。

主人公の情報が少なく、ストーリーに感情移入するのが難しかったです。雪雁が西幹道に来た理由、父親の居場所、母親や親戚についての説明はなく、父親が知識分子(文化大革命で迫害された階層の人)であることしか語られていません。わかりにくいのは、方頭の目を通してストーリーが描かれているせいかもしれません。幼い方頭は、雪雁の事情を知らなかったでしょうから。

歴史背景を知らないと難しい映画かも

1976年は文化大革命が終わり、1978年は鄧小平が改革開放路線に舵をきった翌年です。

雪雁はまだ周囲の人から白い目で見られていました。親戚の姿がないのも、巻き添えを恐れたのでしょうか。

これは青春映画というよりも、時代を記録した映画だと思いました。

中国語のリスニングは上級者向きだと思いました。ボソッとつぶやくセリフが多く、訛りもあります。

統一感のある美しい映像の中に、かつての中国の風景と人々が残っています。中国の近代史に興味を持つ きっかけになる映画としておすすめしたいです。

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