大理寺が登場するドラマ・アニメ◇おすすめ3作品
歴史ドラマの名脇役的存在の大理寺。そんな大理寺にフォーカスをあてた2作品を紹介します。どちらも面白いのでおススメです。
大理寺日誌 《原題:大理寺日志》
武則天の時代の大理寺(洛陽)の日々を描いた作品(漫画・アニメ)です。
中国漫画館さんのツイッターでは大理寺日誌の4コマ漫画(日本語訳つき)を読むことができます!
読者のみんな、フォローしてくれてありがとう!(≧∇≦)ノ
— 中国漫画館 (@china_comic) September 27, 2018
早速、初の連載作品「大理寺日誌」の第一話をお届けします。
「大理寺」は今の最高裁に相当する昔の役所のこと。この漫画は唐の時代の大理寺で働く公務員たちの日常を描いた作品です。ネコ好きにはたまらない胸キュンシーンも満載だよ! pic.twitter.com/DEFxuEQ6nR
この作品の魅力は、牢獄の看守から食堂のおじさんまで1つの職場として大理寺が描かれているところです。
<あらすじ>兄を探すために洛陽に来た地方出身の陳拾。洛陽で生活していくために見つけた仕事は大理寺の雑用でした。なぜか誰もが恐れて応募しようとしないので、陳拾は即採用されます。その理由とは?
ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、大理寺で黙々と働く人々の姿と荒唐無稽な設定のコントラストが面白いです。これは是非、中国語音声で見てほしいアニメです。主人公の陳拾の河南方言と、大食国出身で官話勉強中の大理寺司直・阿里巴巴の中国語は必見ならぬ必聴です(^^)

洛陽出身の王一博さんも陳拾みたいな方言で話すことがあるのかな?
アニメの日本公開はまだのようです。これこそNHKのアニメ枠で放送したらいいと思うんですけどね。中国ではシーズン1はbilibiliで、シーズン2は騰訊(Tencent)で配信しています。

大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~《原題:大理寺少卿游》
『大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~』はマンガ『大理寺日誌』をドラマ化したものです。
ディンユーシー丁禹兮さん演じる大理寺少卿にスポットライトがあたっているドラマなので、大理寺のお役所的要素は少ないです。そこが物足りなくも感じますが、陳拾や阿里巴巴はマンガ通りのイメージなので、個性的な大理寺の役人たちの活躍に期待したいです。特に陳拾を演じるジョウチー周奇さんの澄んだ瞳には癒されますよ♡
大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~《原題:大理寺少卿游》は2024年9月5日より衛星劇場で放送されています。

中国語字幕の配信はiQIYIで有料のVIP会員なら全36話(メイキング映像あり)視聴できます。5話までは無料配信しているので興味のある方はどうぞ。(日本語字幕は2024年10月現在ありません)
宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中《原題:御赐小仵作》
辛口動画評価サイト豆瓣で8.0の高評価をマークしている宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中。低予算なのに面白いと話題になっています。
こちらは大理寺の検視人をめざす女性のドラマです。『科捜研の女』のようなドラマかと思いきや、主人公は地方から長安に出てきた純朴な女の子。科捜研のマリコさんのようなエリート感はありません。「科学的検証はきっちりやりつつ ラブコメ要素もあり」という好作品です。
大理寺が職場でありながら、さほど重視されていない感じが若干ありますが…。大理寺うんぬんよりも、ドラマとして面白いです。

三法司とは
古代王朝における3つの司法機関を合わせた名称
- 漢の時代:廷尉・御史中丞・司隷校尉
- 唐の時代:御史台・大理寺・刑部
- 宋の時代:御史台・大理寺・刑部
- 明・清の時代:都察院・大理寺・刑部
宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中《原題:御赐小仵作》の安郡王の役職が三法司の長でした。安郡王と仲が良い景翊は大理寺少卿(大理寺で二番目に偉い人)ですが、安郡王は景翊の上司ということなります。仕事の上でも関係が深かったのですね。
大理寺ってどんな寺◇まとめ
中国歴史ドラマで罪人が送られる寺・大理寺。
そこは宗教施設の寺ではなく、現代日本でいうところの最高裁判所でした。
古くは秦・漢の時代の廷尉という機関が、北斉の時代に大理寺となりました。それは清王朝が終わるまで続いた司法機関だったのです。
時代や法律の変化によって、大理寺の業務も変わっていきましたが、千年以上にわたって中国の最高の司法機関であったことには違いありません。
大理寺について調べてみて、中国では非常に早い時期から司法制度が確立していたことに驚きました。誤審しないよう分権させ、再審制度も設けていたなんて。ドラマでよく見る「ゆえんわん!」と泣きながら訴えて亡くなっていった人達は、大理寺まで訴状が届かなかった人達なんだろうな。
参考資料として読んだ論文から、裁判こそ国民性や民族の価値観が反映される良い例である…と思いました。これからは、そんなことにも注目しながら中国ドラマを見ていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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