中国の人は夏になると緑豆で粥(日本人からするとお汁粉)を作って飲む習慣があります。
绿豆粥 lǜ dòu zhōu または 绿豆稀 lǜ dòu xī と呼ばれる緑豆のお汁粉は、清熱解毒(体の熱をおさめ毒を消す)の作用があり、夏バテ解消に効果があるとされているのです。
中国で同僚に緑豆稀をすすめられた時には「夏にお汁粉?」と驚きました。日本に帰った今では、暑くなると飲みたくなり、毎年作ります。普段は圧力鍋を使いますが、電子レンジで小豆のあんこを作る方法を見つけたので、緑豆で試してみることにしました。
緑豆稀に興味のある方・久しぶりに飲みたい方、作ってみてはいかがでしょうか。電子レンジで簡単に作れますよ。
緑豆稀(緑豆のおしるこ)の材料
- 乾燥緑豆:100g
- 砂糖:40g
- 水
気温が上がると先週あった緑豆が売りきれ、なんてことが去年ありました(中国物産店での話です)。ドンキホーテのアジア食品コーナーでも緑豆を見かけたこともあります。近くで売っていなくても、ネットでも買えるのでご安心ください。
用意するもの
- 電子レンジ
- 耐熱性のボウル または電子レンジ対応の大きめの容器
- キッチンミトン(鍋つかみ)
電子レンジは600wで調理します。
容器(耐熱性ボウルがおすすめ)は吹きこぼれを防ぐため、口が大きく深さがある物の方が良いです。参考にしたyucapさんのyoutubeでは1L入る物を推奨されていました。
らーじゃおは直径21cmのボウルを使用しました。
10分レンジすると容器がとても熱くなります。キッチンミトンはご用意くださいね。
緑豆稀の作り方(レシピ)
作り方を紹介します。
yucapさんの【ダイエット】簡単レンジだけ!自家製低糖質あんこ作ろうのレシピを参考にしました。所要時間は1時間弱です。
STEP 1
- 緑豆100gを水で洗い、ざるで水気をきり、耐熱ボウルにいれる。
- ボウルに水100ccを注ぎ、600wの電子レンジで5分間加熱し、5分間蒸らす。
STEP 2
- ザルにあけて茹で汁を捨て、軽く水で洗う。
- ボウルに緑豆を戻し、水300ccを加える。
- ふんわりラップをかけて、600wのレンジで10分間加熱する。
- あくが出れば、すくって捨て、10分間蒸らす。
- もう1度、600wのレンジで10分間加熱し、10分間放置。
STEP 3
- 蒸らした緑豆をかき混ぜ、水を50㏄加える。
- 600wのレンジで10分間加熱する。
- かき混ぜて、10分間蒸らす(その時ラップを変える)。
ちょっと休憩◇らーじゃおの緑豆稀の思い出
「好熱~」と言って、私の電熱ポットでおもむろに乾燥緑豆を茹で始めた同僚。農村出身の彼女は典型的な中国人だった。「豆はふやかさなくていいのか?」と疑問に思いつつ、待つこと30~40分。電熱ポットのコードは糸が巻いてあるタイプ(昭和のこたつコードがそうだった)で、「発火するのが早いか、豆が茹で上がるのが早いか?」とヒヤヒヤしながら私は事態を見守っていた。同僚はテレビを見ながら何度か豆をチェックし、ようやく煮えたものを花模様のホウロウのカップにいれてくれた。
これは绿豆稀lǜ dòu xīといい、好みの量のグラニュー糖を混ぜて食べるのだという。「緑豆は体を冷やしてくれるから、夏の暑い時は飲みなさい」と彼女は言った。「そもそも30分以上加熱したから部屋がより暑くなったんだけど」という本音は置いておくとして…。「甘くておいしい」「中国では暑い時にお汁粉をたべるのか!」と思ったのを覚えている。
その後、小買部(タバコやジュースや貸電話などがある小さな雑貨店)や市場の周りの出店に “緑豆稀” の貼り紙があることに気づくようになった。店によって水分の多い少ないに違いがあり、ぜんざい風の水分少な目が好きな私は小買部の緑豆稀を買うようになった。
照りつける太陽の下、プラスチックのコップに入った緑豆稀を飲みながら ぶらぶら歩く。中国の “the 夏の思い出” だ。
STEP 4
- かき混ぜて、豆が柔らかくなっているかを確認する。
- 砂糖40gを加えてかき混ぜ、ラップなしで2分間レンジにかける。
- 6等分する(大体50ccずつ)。
STEP 5
- お好みの量の緑豆あんをカップに入れ、お湯を注いで完成!
らーじゃおは50ccの緑豆あんに100ccのお湯でちょうどいい甘さのお汁粉になりました。
お好みでお湯の量を調節してくださいね。
中国の夏の飲み物・緑豆稀のまとめ
中国で愛される夏の飲み物・緑豆稀。
電子レンジで簡単に作れることがわかりました。
これで緑豆のおはぎを作っても美味しそう♡
年々暑さが厳しくなってきた日本。食べ物も工夫して夏を乗りきりたいですね。
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