康熙帝~大河を統べる王~《原題:天下長河》は、300年以上前の康熙帝の治世を描いた中国ドラマです。
このドラマの魅力は康熙帝のルオ・ジン 羅晋さんを支える名俳優たち。ホァン・チーチョン 黄志忠、リャン・グァンホア 梁冠華、ゴン・レイ 公磊さん等々、そうそうたるイケオジが脇を固めています。
プロジェクトX・中国版?と思って見始めたら、朝廷・地方・現場で奮闘するおじさん群像劇でもありました。
見どころ
大きな見どころは3つ。

- 骨太のストーリー
- 迫力ある治水の映像
- 魅力満開のイケオジたち
治水のドラマというよりは、康熙帝の治世としてのストーリーなので盛りだくさん感はあります。でも骨格はがっちり。
黄河の氾濫シーン、水害後の悲惨な様子、人力による治水工事などなど。黄河の雄大さ・恐ろしさ、人間の微力さと英知を感じさせる映像美は圧巻です。
一大プロジェクト「黄河の治水」をめぐる利権争い、黄河周辺住民の悲喜こもごもをイケオジ俳優が頼もしく、時には憎らしく演じています。職場にいそうな人ばかり(-.-) 靳輔はいないけど。
キャスト紹介
若い女性がこんなに出てこないドラマも珍しい!
というわけで、おじさん中心でお届けします。
孝荘太皇后
数少ない女性キャラで、康熙帝を導き、叱咤激励し、陰で支える重要な存在。

演じているのは、シー・メイチュアン 奚美娟
金鶏奨をはじめとする数多くの受賞歴をもつ国家一級演員です。
映画《假女真情》《一棵樹》ドラマ《児女情長》《老有所依》などが有名。私が見た《老有所依》は、リウ・タオ 劉涛さんや『大明皇妃』の徐濱ことチャオ・ジェンユー 喬振宇さんも出演する高齢化社会の家族をテーマにした見ごたえのあるドラマです。
周迅・周一圍・王聖迪らと共演する映画《初次嘗到寂寞》も公開予定です。楽しみ♪
康熙帝

康熙帝というと、私の中ではおじいちゃんキャラなのですが、このドラマではバリバリの現役。国策を遂行するために老獪な家臣をうまく操り、成長していく若き康熙帝です。
超働き者で勉強家の康熙帝。35人の子と20人の娘がいたそうですが、後宮でのお戯れのシーンは少なく、やたらとモンゴル相撲のシーンが多い。問題多発の国政にストレスたまりっぱなしのご様子。
演じているのは、ルオ・ジン 羅晋
『鶴唳華亭』に引き続き、家族の愛に飢えまくっている表情がめちゃくちゃ切ない!
主演作『王女未央-BIOU-』『鶴唳華亭』など多数あり、妻はティファニー・タン 唐嫣さんです。
このドラマを見る前に、康熙帝について少し調べておくと、ドラマがより面白いと思います。私は金庸の『鹿鼎記』が役に立ちました。『鹿鼎記』は史実を脚色している小説ですが、楽しみながら康熙帝について知ることができるおススメの本です。(ドラマもあります)
ドラマの中で、康熙帝は折に触れて父母について おばあ様(孝荘太皇后)にたずねています。wikipediaによると、父・順治帝は子の養育に関心が薄く、康熙帝は孝荘太皇后のもとで養育され順治帝の崩御により8歳で即位した…とあります。母親は康熙2年に亡くなったようですが、ドラマの中では、気がふれたように紫禁城から出たがっていましたね。
靳輔
河道総督として、チームをまとめあげる唯一無二の存在。陳情してくる民をなだめ、氾濫におののく労働者を鼓舞し、緻密な分析と冷静な答弁で皇帝や朝廷に予算案をのませる手腕…好酷!
『鶴唳華亭』の冷酷な父親(羅晋の父親役)とは一転して、熱く慈悲深い、人民の父のような役人。「こういう人が上司だったら、みんな絶対ついていく」と、思える”男子漢”。
さらに、声が素晴らしい。惚れます。

演じているのは、ホァン・チーチョン 黄志忠
『鶴唳華亭』で初めて知った俳優さんでしたが、なんと豆瓣の評価9.8の《大明王朝1566》で主人公・海瑞を演じているではないですか!《大明王朝1566》日本語字幕でどこかで配信してないかなぁ…中国語で挑戦したけど、難しくて挫折してしまいました。
陳潢
「河の神の生まれ変わり(”河伯投胎”)」を自称する治水事業の技術面でのリーダー。陳潢の揺るぎない自信と信念なくして、康熙帝と靳輔も黄河の治水を継続することはできなかったはず。

演じているのは、イン・ファン 尹昉
イケオジもいいけど、尹昉サマは本当にカッコイイ!星宿海(見たことないけど)のように澄み、厳しく激しい情熱をたたえた瞳。陳潢の純粋さを目が語っていて、「尹昉サマ以外はこの役はできない」と途中から確信しました。すばらしい演技。すばらしいキャスティング。
北京師範大卒でバレエダンサー(コンテンポラリーかな?)という異色の経歴の持ち主ですが、これからどんなイケオジに成長するのか楽しみな俳優さんです。見たことのある作品では以下のものがありますが、全然気づかなかったわ^^;
映画『少年の君』、ドラマ『異人之下 セカンドラウンド』《新世界》『長安のライチ』
索額図
康熙帝の重臣その1。武人なので教養はない、そんなところがお茶目。康熙帝の前で、政敵の納蘭明珠と繰り広げる茶番劇が笑えるのであります。

演じているのは、国家一級演員の リャン・グァンホア 梁冠華
悪役なのに、梁冠華さんがあまりにチャーミングで憎めない存在になっています。
最近では同じ張挺監督の《大生意人》に出演。こちらは羅一舟・黄志忠さんや『大明皇妃』で息子だった朱亜文・欒元暉さん、『如懿伝』の李純さんという豪華な配役です。
『康熙帝~大河を統べる王~』での梁冠華さんのイチオシ場面はコレ!
渾身の自信作の詩が、康熙帝のツボにはまって大爆笑をさらい、高士奇を逆恨みしている索額図。怒り心頭で鞭をふるっているのですが、見どころは衣装です。
「この時代にボンテージファッション?」衣装チームの遊び心が感じられます。梁冠華さんのボンテージファッション、必見です!
納蘭明珠
康熙帝の重臣その2。索額図が武なら、納蘭明珠は文。科挙の総責任者をつとめ、それがきっかけで陳潢と康熙帝をつなぐことになります。ひとクセもふたクセもある重臣で、索額図に風見鶏(原語では〝琉璃蛋”)とあだ名をつけられています。

演じているのは、ゴン・レイ 公磊
「どっかで見たことあるんだよなぁ」という絶妙な存在感を役に応じて放つ、私の大好きな俳優さんです。『長安二十四時』や『長安のライチ』の悲哀に満ちた人間臭い役柄を公磊さんが演じると、飄々としておかしみすら感じられます。このドラマでも、魅力がいかんなく発揮されています!
























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