タン・ウェイ(湯唯)さん、ジュー・ヤーウェン(朱亜文)さん主演の中国歴史ドラマ・大明皇妃。豪華な俳優陣と、重厚なセットも話題です。
靖難の孤児たちが朱棣(永楽帝)の輿を襲うシーンは圧巻でした!
大明皇妃の多くのシーンは横店や無錫の水滸城のセットで撮影されているのですが、美しいロケ地での映像も魅力のひとつです。
私が気になったのは第16話で朱棣が出家した建文帝と対面するシーン。
ふたりは緑深い山奥にある寺の九重の塔で面会します。
静かな山の中に建つ八角形の塔。その景観のなんと美しいこと。
私は大明皇妃を見るのは2回目ですが…
実は1回目からこの塔のシーンは印象的でロケ地が気になっていました。
「どこのお寺?」「中国へ行くことがあれば見に行きたいな」と思いました。
この塔は栖光万佛宝塔といい、浙江省紹興市新昌県の大佛寺の建物です。
同じように大明皇妃のロケ地が気になっている人がいるのではないかと思い、調べてみたことをまとめました。
大明皇妃ファンのお役に立てばうれしいです。
大明皇妃のどの場面なのか?
この塔は第16話のメインエピソードの舞台として登場します。
朱棣は甥(建文帝)から皇位を奪ったことを負い目に感じ、罪悪感にさいなまれています。
その猜疑心の強さはかなり病的
明朝の歴史に輝く永楽帝の「人間、家族」としての一面が描かれているエピソードです。
『海帝』の主人公は永楽帝の園遊会や朱瞻基の謁見で登場する鄭和です。
朱瞻基と孫若微がお膳立てをして、朱棣は建文帝が待つ寺院へ向かいます。
建文帝は靖難の変で政権を奪われ、逃亡生活を送っていました。
当然身の危険を感じるのでしょう。建文帝は塔の最上階にいて、腕利きの護衛がそばにひかえています。
孫若微は男装をして朱棣と行動を共にし、塔の1階の朱棣の言葉を伝えに9階まで走ります。
伝書鳩ならぬ伝書ネズミのように息を切らせて長い階段を往復する孫若微。
最後に9階に上がってきてしまった朱棣に
思わず「結局来たんかーい!」とツッコんでしまいました。
朱瞻基は徐濱らと少し離れた山頂から見守ります。朱瞻基はいわば人質。
建文帝にもしものことがあれば、孫である朱瞻基の命はない…これを条件に面会が実現しました。
「#大明皇妃 -Empress of the Ming-」でヒロイン #孫若微 をめぐって三角関係となる #朱瞻基 と #徐浜。
— 華ざかり!華流パラダイス (@NBChua) November 24, 2020
若微の逆族仲間・徐浜に嫉妬した瞻基は彼に剣での勝負を挑みます⚔️
「彼女と離れられない運命」という朱瞻基に
「殿下といれば彼女は死ぬ」と答える徐浜。
このハラハラの恋の行方は…!?💞 pic.twitter.com/mV1WQCq2sy
人質として徐濱と一緒にいたのに、なぜか孫若微をかけて戦い始める朱瞻基(;^_^A
16話のロケ地
孫若微が息を切らせてのぼり降りしたこの塔の名前は栖光万佛宝塔といいます。
栖光万佛宝塔は浙江省紹興市新昌県にある大佛寺(大仏寺)の塔です。
人が少ないお寺、読経の声が境内に響いていました。浙江省新昌大仏寺。 pic.twitter.com/MjFkECJaPa
— 藤田康介 新刊『上海清零』〜上海ゼロコロナ大作戦〜 (@mdfujita) December 12, 2017
紹興市は紹興酒で有名な街ですね。新昌県は紹興市内から車で1時間以上かかります。
この大佛寺は山全体が風景区となっており、万佛宝塔は栖光浄院の一角にあります。
八角形のこの塔は高さ73メートル。
建てられたのは2010年で比較的新しい塔です。
大明皇妃では塔の周りは山林が広がっていましたが、
実際は塔の前に栖光寺や高僧の墓があり、ドラマとは違った景観のようです。
実物を見てみたいですね!
新昌大佛寺への行き方
浙江省に行ったら新昌大佛寺まで足をのばしてはいかがでしょう?
アクセス
新昌県への鉄道のアクセスはありません。車やバスを利用します。
杭州蕭山国際空港→紹興市(空港バスで45分)紹興市→新昌県(長距離バスで1時間〜1時間半)
杭州市内→新昌県(長距離バスで約2時間)
蘇州からも新昌県行きのバスが出ています(所要時間は不明です)
見どころ
大佛寺は風景区内にあり、大明皇妃のロケ地である栖光万佛宝塔も風景区内に入場してからみることができます。
主な見どころは…
- 双林石窟(巨大な涅槃仏)
- 射雕村(金庸のドラマのロケ地に使われた場所)
- 千佛院(石窟内に1075体の仏像)
- 佛心広場(岩に巨大な「佛」の字)
- 栖光浄院(大明皇妃のロケ地・栖光万佛宝塔)
- 大佛寺(ドラマのロケによく使われる美しい建物と風景。黄色の壁の小道も趣がある。)
#新昌 の大仏寺、元は石城寺と呼びますが、実は天台宗総本山、天台山の西門に位置します。国宝級の文物も多いです。 pic.twitter.com/5CJnUdNXvu
— 藤田康介 新刊『上海清零』〜上海ゼロコロナ大作戦〜 (@mdfujita) November 12, 2019
- 大佛寺風景区の入園時間:午前8時~午後5時
- 休園日:春節の大晦日と元日
- 入園料:大人 100元
#新昌 #大仏寺 の見所は南朝斉永明年間(約1500年前)に30年かけて掘られた弥勒石窟像。四川省楽山大仏など有名なのがありますが、実は世界で現存する最も古い石窟大仏。かつ 江南地方に残る唯一の石窟大仏、必見です。撮影禁止なので外観だけ。もちろん全国重点文物保護単位。 pic.twitter.com/G1Xe3GlcHy
— 藤田康介 新刊『上海清零』〜上海ゼロコロナ大作戦〜 (@mdfujita) November 12, 2019
実は明蘭など多くのドラマのロケ地だった
国家4A級の景区である新昌大佛寺は多くのドラマの撮影に使われています。(5Aは北京の故宮や杭州の西湖など)
最近ではOne and Only《周生如故》《流光引》《大中医》《择君記》《大唐明月》,明蘭~才媛の春~《知否知否应是绿肥红瘦》《錦心似玉》などのロケ地となりました。
One and Only《周生如故》 2枚目と4枚目のお寺は大佛寺です。
One and Only《周生如故》 はiQIYIで見ることができます(1,2話は無料)。iQIYIの利用方法はこの記事を参考にしてください。
大佛寺や新昌県の風景は笑傲江湖,射雕英雄伝,天龍八部,神雕侠侣といった金庸の武侠ドラマの撮影にもつかわれています。
風景区に入ると右側に射雕村があります。
ここで射雕英雄伝のロケがおこなわれました。牛家村や桃花島のシーンなどが撮られたそうです。金庸ファンとしては見逃せません!
新昌大佛寺に行く前にこれらのドラマを見ておくと、旅がさらに楽しくなりそうですね。
まとめ
大明皇妃16話で孫若微がゼイゼイいってのぼり降りしていた塔は
浙江省紹興市新昌県にある大佛寺の栖光万佛宝塔であることがわかりました。
また新昌県の大佛寺はドラマのロケ地によく使われている風光明媚なお寺でした。
中国で行ってみたい場所がまた1つ増えてしまいましたね^^
最後まで読んでいただきありがとうございました。
大明皇妃の第1話の冒頭の詩について調べてみました。
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