京劇や梨園を舞台にした(中国ドラマ)君、花海棠の紅にあらず。
京劇といえば、張国栄(レスリー・チャン)の名作『覇王別姫』を思い浮かべます。レスリー・チャンの程蝶衣、思い出すと心が痛む美しさでした。
カンヌ映画祭で受賞した時の『覇王別姫』のメンバーのインスタグラム↓
君、花海棠の紅にあらずの京劇シーンもレスリー・チャンに負けずにとても美しいんです。
芸一筋に生きる美しき役者・商細蕊(シャン・シールイ)を演じるのは『オリジナル・シン』《原生之罪》の尹正(イン・ジョン)。
西洋の新しい考えを取り入れたビジネスを展開する商人・程鳳台(チェン・フォンタイ)は『琅琊榜(ろうやぼう)<弐>~風雲来る長林軍~』『岳飛伝』の黄暁明(ホァン・シャオミン)です。
京劇と商売。舞台は違えど、一匹狼のような揺るがぬ信念をもつ主役の2人がどんな風に友情を深めていくのでしょうか?
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個人的に民国時代のファッションにも注目しています。
では、君、花海棠の紅にあらず第1話2話のあらすじ感想を紹介します(ネタバレを含みます)。
ドラマを楽しみながら自然に新しい表現や語彙を増やしていけたらいいですね。1話2話では京劇(舞台)に関する言葉3つ紹介します。
君、花海棠の紅にあらず◇あらすじ◇1話
1930年代:中国・北平(現在の北京)
京劇協会の会長・姜栄寿の誕生祝いを人気役者の商細蕊は欠席し、姜栄寿・姜登宝父子はメンツをつぶされ、腹を立てます。
藩湘児の夫・程鳳台は北平で1、2を争う商人。軍の司令官の義兄を持ち、財力・権力ともに恵まれていました。
商会の会長・鄭原木は西洋帰りの程鳳台の機嫌をとろうと京劇に招待しました。
妻の弟・藩漣から程鳳台は商細蕊という役者の噂を耳にします。
藩湘児の従兄の妻・蒋夢萍は商細蕊の姉弟子でした。蒋夢萍を慕っていた商細蕊は姉弟子の結婚に猛反対し、嫌がらせをしたらしいのです。
平陽の銃撃戦の中、商細蕊は城郭の上で唄い、戦が止まったという逸話も。

実は蒋夢萍が去り、失恋のショックで唄っていただけらしいよ
鄭原木の誘いを思い出した程鳳台は妹・察察児を連れて劇場に向かうと、偶然にも商細蕊の公演の日でした。商細蕊の舞う姿は程鳳台はロケットに忍ばせた春萱の写真と似ていたのでした。

誰?昔好きだった人とか?
突然1階の客が商細蕊の歌詞に文句をつけ怒り出し、劇場は異様な雰囲気に…。
君、花海棠の紅にあらず◇あらすじ◇2話
「商細蕊は台本を変え、京劇ファンや同業者から妨害を受けることがある。」と聞き、「自分と似ている」と程鳳台は感じたようです。
暴れだした客を程鳳台が止めようとして警察沙汰になってしまいました。
商細蕊のためにケンカをしたと知った藩湘児はご機嫌ななめです。
「田舎者の自分は程鳳台にはふさわしくない。豪勢な嫁入り道具でやって来たから断れなかったのよ!」とむくれます。
水雲楼(商細蕊の劇団)では、商細蕊が経営をあまり考えないことを姉弟子の十九が注意しました。姜栄寿に贈り物を持って行くことをすすめます。
街では軍への寄付を募る運動が盛んに行われていました。水雲楼にも慈善公演の依頼があり、商細蕊はひきうけます。
程鳳台と藩漣は、慈善公演を主催する金部長に胡散くさい印象を持っていました。
商細蕊に酒をのんでいること注意された京胡弾きが怒って帰ってしまい、姜栄寿父子は大喜び。
「期待を裏切れば命はない」と金部長は商細蕊を脅迫します。
落ち着いて豚肉に食らいつく商細蕊。食べれば良い考えが浮かぶと言いますが…?
姜栄寿が「皆の前で謝罪すれば、自分が京胡で伴奏しよう」と取引きを持ちかけましたが、商細蕊は断ってしまいます。
次に程鳳台が来て「自分の屋敷に隠れろ」と勧めました。

金部長は危険な人物らしい
商細蕊は「美女を演じてはいるが自分は英雄で隠れたりはしない」と申し出を受けませんでした。一体どうするつもりなのでしょうか。
#BS12 月~金17:00~ 放送中‼️
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「君、花海棠の紅にあらず」
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君、花海棠の紅にあらず◇1話2話の感想
瓔珞<エイラク>のプロデューサー于正さんが制作しているので、おなじみの俳優さんが気になるかな?と思っていましたが…。
意外に大丈夫でした。

晧蘭伝は「あ、明玉!」等、俳優が気になりすぎました
さすが、評価が高いだけあって続きが気になるストーリー展開です。
商細蕊を演じるイン・ジョンさんがともかく美しいです。眼力の強さに圧倒されますね。
程鳳台のホァン・シャオミンさんの力の抜け具合もよいです。イケメン感がギラギラしていない所がさらに魅力的に感じるんですよね。
敵が多そうな2人。ただのワガママではない商細蕊の芸へのこだわりも心配です。
同業者に足をすくわれないように、3話以降も気をつけて!
ファッションチェック!藩湘児のねまき
襟の高い旗袍(頬にかかるくらい高さのある襟を元宝領といいます)を品よく着こなしている奥様の藩湘児。普段は深い色合いのおちついた服装が多い彼女ですが、ねまきは金魚もようでなんとも愛らしい^^

1話2話の中国語の表現
京劇に関する基本的な言葉を3つ紹介します。
听戏/看戏 tīng xì/kàn xì:芝居をみる
ドラマの中では听戏も看戏も同じ様に使っていました。
「听戏」は特に歌を中心とした京劇の時に使われる言葉です。
戏班子 xì bān zi:芝居の一座
商細蕊の戏班子は水雲楼です。今では剧团という言葉を用いますが、昔は戏班子を使っていたようですね。「開封府 北宋を包む青い天」で、仁宗の幼なじみの周児は戏班子と旅をしていました。
班主 bān zhǔ:座長
十九や小来(瓔珞の舒妃!李春媛)たち水雲楼のメンバーが商細蕊を呼ぶときに使っていますね。
外部の人たちは商老板lǎo bǎnと呼んでいます。劇場の支配人からお客さんまで。
「お店の経営者みたい」と思っていたら、旧語で京劇などの役者や座長に対する敬称でもあるそうです。
1話2話のまとめ
早速、続きが気になる君、花海棠の紅にあらず。中国語は聞きとりにくいけど、一緒に語彙を増やしていきましょう。
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